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ブナ林とはどういう森

ブナ林とはどういう森


 ブナ林とは

ブナ林には、ブナノキ、ミズナラ、ホウノキ、ハウチワカエデ、ニオイコブシなどたくさんの木がはえています。
ブナ林とは、これらの木々が生えている自然の森の総称です。
ブナノキが一番多いのですが(優占種と言う)、ブナノキだけが生えている森という意味ではありません。

 ブナ林の役割

  • ブナ林は、日本の自然が、自分の力で作り上げた森です。
    そのため原生林と言われます。
  • 日本列島に昔からすんでいる動物や植物にとって一番すみよい森です。
    • 森の中には、ツキノワグマ・カモシカ・モモンガ・テン・オコジョ・アナグマなどがいます。
    • 川にはイワナやサンショウウオがいっぱい泳いでいます。
    • 沢にはサワガニが隠れています。
    • 湖沼ではモリアオガエルがゲロゲロと歌っています。
  • 食べ物も豊富で、ドングリ、ヤマブドウ、タケノコ、キノコなどの木の実や山菜がたくさんあります。
  • 人間にとっても、大切な役割をしています。
    空気をきれいにしたり、騒音を吸収したり、土砂崩れをふせぐ力もあります。
    炭酸ガスを吸収して酸素を生産することで、地球の温暖化をふせぐ力も持っています。
  • 人工のダムよりも、ずっとたくさんの水を蓄えることができます。
    そのためブナの森は、緑のダムと言われています。
     

 ブナ林の分布(日本と世界)

(日本)

ブナ原生林は、日本の比較的涼しい地帯に分布しています(冷温帯)。
日本の原生林の中で、最も広い分布域を有しています。
そのため日本はブナの森の国ということができます。

北は、北海道南部が北限。南は、鹿児島県が南限です。

関東の平野部は照葉樹林帯(常緑広葉樹林帯)、山岳部はブナ帯(落葉広葉樹林帯)です。
東京の水も利根川源流部などのブナ林地帯から流れてきます。

(世界)

世界には、ヨーロッパブナ、オリエントブナ、中国ブナ、アメリカブナなど、約十種が知られています。
ところがその多くは長い歴史の中で失われてしまいました。


原生林激動-崩壊の危機と抵抗の時代

原生林崩壊の危機と壮大な啓蒙運動

日本のブナの森は、近年まで奥山に、原生林のまま広く残されていました。

ところが、戦後の極端な経済優先政策や新しく登場したブルドーザーとチェンソーとダンプカーによって、次々と切り倒されました。

日本の奥地林が切りつくされると、東南アジアへ、さらに世界各地へと進出しました。そして世界から「森食い虫日本」と批判されました。

今では大面積のブナ林は、当時ブナ林保護運動が展開されたいくつかの地方の山奥にひっそりと残されているに過ぎません。

当時の無分別な過剰伐採の原因には、極端な経済優先社会の急速な進行と広がる拝金主義の風潮がありました。そして自然に対する無関心と理性的理解の欠如がありました。戦後何十年も、行政も科学も評論家もマスコミも、ましてや経済界のリーダーも、、「木を見て森を見ず」を地で行くように無知と無関心を決め込んでいたのです。

1980年代から1990年代後半までは、原生林崩壊の危機と抵抗の時代だったといってよいでしょう。抵抗というよりは、一般市民、マスコミを巻き込んだ壮大な啓蒙運動と表現した方がよいかもしれません。その両面がありました。しかもその担い手の中心は、故郷の自然を愛する一般市民や住民であったことが特徴的でした。

すでに北から南まで原生的森林は大部分が切りつくされていました。「残り少ない原生林を守りましょう。ふるさとの自然の森を守りましょう。」と市民住民が立ち上がった所は全国に広がりました。

その森を切れば、その村から、あるいはその市町村やその県から原生的森林がもはやゼロになる寸前まで事態は切迫していました。

原生林保護運動が展開された主な山岳地帯(1980年代から1990年代後半)

知床、大雪山、奥尻島、白神、岩木山、八甲田山、森吉山、和賀山塊、八幡平葛根田川源流部、岩手・湯森山、岩手山、胆沢川源流部、栗駒山、船形山、福島県高山、朝日連峰、高尾山、丹沢のブナ林、長野鍋倉山、奈良・春日山原始林、大峰山、石川県白山、四国剣山、九州脊稜山脈、沖縄ヤンバルの森など、まだまだたくさんあります。

(書きかけ)

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