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PLフィルターを活用して色鮮やかな風景写真を撮る方法

PLフィルターを活用して色鮮やかな風景写真を撮る方法

風景写真のテーマ

天気の良い夏の日、野山の散策や登山に出かけると、
青い空とぽっかりと浮かんだ白い雲、
眼前には緑の森と草原が広がっています。
思わずデジタルカメラのシャッターを切ってはみたものの、
家に帰って印刷してみると、がっかりします。
青いはずの空は、白っぽく霞んでいて、
白い雲も、くっきりとは写っていません。
緑の色も鮮やかではありません。
だれでもこんな経験があると思います。

風景写真が思ったように写らない原因は、次のようなことです。
㋑表面反射が邪魔をして、被写体の本来の色を見えなくしてしまうからです。
㋺もうひとつは、明暗差の問題です。
空が明る過ぎるので、周辺の景色との明暗差が大きいという問題があります。
空に露出を合わせると、景色が黒くつぶれます。
景色に露出を合わせると、空は白く飛びます。

PLフィルターとは?

こんな時に活躍するのがPLフィルターです。

PLフィルターとは、光が反射する時に生じる「偏光」を取り除くフィルターです。
偏光フィルターとも言います。

偏光とは太陽光が被写体に当たって反射するときに生じる偏った光です。

光には偏光していない光と偏光している光があります。
太陽光は偏光していない光と言われ、自然光とも言われます。
それに対し反射した光が偏光です。
自然光は反射すると偏光になります。

偏光とは何かということを深めて理解しようとすると、
光という物理学上のむずかしいテーマになりますので、
ここではこれ以上突っ込めません。

PLフィルターは、

  1. 被写体の表面反射(偏光)を防ぎ、色彩のコントラストを高める働きを持ちます。
  2. また反射光の光量を調整して、明暗差をやわらげる効果もあります。
    明るい部分の光量が減るので明暗差も抑えられます。

反射や偏光や明暗差をコントロールできれば、
青い空は青く、白い雲はくっきりと浮かび、
緑の葉は鮮やかな緑に、
赤い紅葉は鮮やかな赤に写すことができます。

空気中のホコリや水蒸気の反射を抑えて青空をくっきり見せることができるなどの効果もあります。

水面やガラス窓の反射をカットして、水中の様子やガラス越しの撮影もできます。

紅葉の写真を思い通りに撮影するのは簡単ではありませんが、
紅葉にもPLフィルターは効果を発揮します。
白っぽく光りがちな紅葉の表面反射をカットして、鮮やかな紅葉の写真を撮ることが出来ます。

PLフィルターの利用効果

PLフィルターは、光が反射した際に生じる偏光した光を除去するフィルターです。
PLフィルターの効果として、色調豊かな、コントラスの効いた写真を撮影することができます。偏光をコントロール出来るので、表面反射しなければ本来見えるはずの色、すなわち、まぶしい反射光の影に隠れている色を捉えることができます。

PLフィルターが役立つ具体的な例は、以下の通りです。

① 空気中を漂う水蒸気(に浮かんでいる水滴)やほこりの反射をカットして、
青い空を鮮やかに撮ることができます。

なお、水滴やホコリは太陽の光を乱反射させます。
乱反射した光は人間の眼には白く見えます。

② 白い雲をくっきりと撮ることができます。
③ 葉の表面反射をカットして、緑の葉を鮮やかな緑に撮ることができます。
④ 紅葉の表面反射をカットして、紅葉を鮮やかに撮ることができます。
⑤ 赤い花をいっそう赤く、黄色い花をいっそう黄色に撮ることができます。
⑥ 海面の反射をカットして、青い海をより青く撮ることができます。
⑦ 水面の反射をカットして、水の中の様子を撮ることができます。
例えば渓流魚を岸から撮るなど。
⑧ ガラスの反射をカットして、ショウウィンドウの展示物を撮ることができます。
⑨ 建物や自動車の表面反射をカットして、色彩豊かな町並みを撮ることができます。
⑩ 雪の白い反射を抑えて、雪原の微妙な表情を撮ることができます。

PLフィルターの利用方法-注意点

① PLフィルターには、一般のPLフィルターとC-PLフィルターの2種類があります。現在ではC-PLフィルターが主流です。特にデジタル一眼レフカメラではC-PLフィルター( 円偏光フィルター ) を選びます。
② 但しC-PLフィルターは、かなり値段が高いです。標準型でも5千円~8千円、高いものは一万円前後します。
③ 装着すると露出量が下がるので、手ブレに注意。
シャッター速度が1~2段遅くなるので、できるだけ三脚を利用しましょう。
④ 順光と斜光で撮影します。
逆光での撮影では、PLフィルターの効果はありません。
撮影者は太陽を背にして撮影します。
撮影方向に太陽が見えていると、PLフィルターは効果を発揮できません。
晴天下で最も効果が高いのは、太陽の位置と撮影者と被写体を結ぶ線が90度の方向と言われています。

⑤ また曇の日ではあまり効果が出ません。
晴れの日中に利用するようにしましょう。
⑥ 偏光フィルターは二重構造です。
リング(輪)は2枚重ねの構造になっています。
前のリングを回転させて使います。
シャッターを半押しにして一旦ピントを合わせます。
指で回すと徐々に効果が変化して行きます。
この変化は見にくいですが、その内慣れてきます。
ファインダーを覗きながらくるくる回し、一番気に入った位置に合わせます。
最も暗くなる所が、PLフィルターの効果が一番高くなります。

⑦ PLフィルターは、その効果が最大であれば良いというわけでもないので、その作品の趣旨に合うように微調整をしながら利用するのが良いです。
又、PLフィルターを使わないで反射光を抑える工夫もいろいろあります。

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